ライブラリ志向とは
「ライブラリ志向」
ライブラリ志向とは、現在、世の中にあるライブラリの不満点を踏まえて、新しく作った(又は昔からある)プログラミングの考え方です。
ライブラリというのは、ファンタジー世界で例えると、魔法使いの一団が共通で使う「魔法書」のようなもの。
魔法書に書かれている「呪文(関数名)」を唱えれば、それに応じた処理が実行されます。
良い魔法書とは、「手続きが簡単で、短い呪文で魔法を使える」もの。
面倒な魔法書とは、「手続きが複雑で、長く呪文を唱えなければならない」もの。
もし「良い魔法書」を持った一団と、「面倒な魔法書」を持った一団が戦った場合、どちらが勝つかは言うまでもないですね。
同じようにプログラムの世界でも、「良いライブラリ」を使ったプロジェクトチームの方が良い成果(工数&人数&バグを少なくできる)を出すことができます。
「ライブラリ志向」とは、「プログラマが使い易いライブラリを作る」ということを最優先にする考え方です。
凄く当たり前のことですが、多くのライブラリでそれができていません。
尚、ライブラリ志向は、オブジェクト指向等、他の哲学と対立するものではなく、
まずは「使い易いライブラリ」を作ることを優先し、その後は、プロジェクトリーダーの思想に合わせて、プログラミングしていけば良いと私は考えています。
ライブラリを作る立場にある人は、オブジェクト指向の圧力に屈せず、是非この「ライブラリ志向」を導入して頂きたいです。
※関連記事はこちら↓(ゲームプログラミングで目指すべき方向性)
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